月報 2020年7月号 「 祭壇の火を燃え続かせよ 」

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月報 2020年7月号 「 祭壇の火を燃え続かせよ 」

祭壇の上の火は、そこに燃え続かせ、それを消してはならない。祭司は朝ごとに、たきぎをその上に燃やし、燔祭(はんさい)をその上に並べ、また酬恩祭(しゆうおんさい)の脂肪をその上で焼かなければならない。レビ記 06章12節

  紀元前の幕屋(主が神の民の中に住むための聖所)の祭壇で燃え続けた火は、私たちと深い関わりがあります。神が主イエスにより私たちを救うことの予型(前触れ)だからです。  

  祭壇の火は、人間の罪の身代わりとしての生贄(いけにえ)(動物)を焼き尽くす為の火で、その炎を通して、人間の罪の結末と、神は悪や罪に決して妥協しないことを絶えず意識させたのです。

  しかし同時に、祭壇の火はまことの信仰者を救う手段でもありました。祭壇の火によって、 “私”ではなくて動物を身代わりに焼き尽くされることで、“私”の罪が焼き尽くされて赦され、“私”と神との関係が回復する、このことを礼拝者は絶えず心に刻んだのです。ですから、罪に苦悩し悲しむ“私”が悔い改めて生贄(いけにえ)(あがないの供え物)を携え、常に燃え続けている祭壇の火のもとに行くなら、“私”の罪は赦されたのです。

  また、祭壇の火が燃えていることは、神が授けて下さった恵みの契約に対する神と神の民双方の真実さ・忠実さを現しました。ですから祭壇の火が消えることは、主と神の民との恵みの契約が断たれること、罪の贖いの手段が無くなることを意味しましたので、「祭壇の火を燃え続かせよ」と祭儀的律法に記されているのです。  

  ところで、この祭壇の火を燃え続かせるという救いの予型(前触れ)は、「神はこのキリストを立てて、その血による、信仰をもって受くべきあがないの供え物とされた」(ローマ 3:25)ことで成就し現実のものとなり、神は「イエスを信じる者を義と」(3:26)して下さっています。  

  また主イエスは、「祭壇の火を燃やす」と同じ言葉を使って教えて下さりました、「腰に帯をしめ、あかりをともしていなさい」(ルカ12:35)、主イエスへの信仰を堅持して不意に訪れる終末に備えなさいと。しかし主イエスは教えるばかりではなく、主イエス自ら私たちに関わって下さります。十字架と言う余りにも厳しい出来事に意気消沈していた弟子たちへの愛の御業を思い出しましょう。その時「彼らは互に言った、『道々お話しになったとき、また聖書を説き明してくださったとき、お互の心が内に燃えたではないか』」(ルカ24:32)。

  私たちは、如何なる人生の嵐に遭遇しようとも、希望を持って御言葉に聴こうではありませんか。その時、主イエスご自身が「聖書を説き明して」、すなわち御言葉に秘められた意味を私たちに「開いて」悟らせて下さります。御言葉の「たきぎ」は、私たちの内に霊的炎を高々と燃え上がらせ、その火をとこしえに燃え続かせます。 (岡本雅幸 牧師)    

 

 

2020年 メッセージ一覧

2020年8月2日(日) 聖日礼拝 「神はあなたを知っておられる(2)」

前回、詩篇139篇の前半から、私たちの、主を褒めたたえるその源は神さまご自身、特にその御業によるという…

2020年7月26日(日)聖日礼拝 「主はわたしの牧者」

私たちは苦しみに出会うとき、また自分の将来に希望を見出せないとき、その原因や意味を見出そうと問い続…

月報 2020年7月号 「 祭壇の火を燃え続かせよ 」

紀元前の幕屋(主が神の民の中に住むための聖所)の祭壇で燃え続けた火は、私たちと深い関わりがあります…

2020年7月19日(日)聖日礼拝 「神はあなたを知っておられる」

詩篇139篇は、詩篇の第五巻に含まれます。詩篇とは元々讃美歌という意味です。実際にこの詩篇をもって祭儀…

2020年7月12日(日)聖日礼拝 「人は何物か?」

この詩篇記者は、夜空を仰いだその時、この世から切り離されて輝く月や星を見て、彼の心はこの世を越えた…

2020年7月5日(日)聖日礼拝 「主の慈しみは、とこしえに(2)」

■式次第 オンライン礼拝者の紹介/挨拶 --- 前奏 讃詠  539 主の祈 信仰告白 交読文34 十戒 讃美歌 10番…

2020年6月28日(日)聖日礼拝「主の慈しみは、とこしえに」(1)」

■式次第 オンライン礼拝者の紹介/挨拶 --- 前奏 讃詠  545下 主の祈 信仰告白 使徒信条 (讃美歌566 参…

2020年6月21日(日)聖日礼拝 「主がもしおられずば」

■式次第 オンライン礼拝者の紹介/挨拶 --- 前奏 讃詠  545下 主の祈 信仰告白 使徒信条 (讃美歌566 参…

月報 2020年5/6月合併号 「 神は真実である」

この聖句により、どんなに多くの人が慰め励まされ試練から立ち上がったことでしょう! 6月最初の祈祷…

2020年6月14日(日)聖日礼拝 「朝と共に喜びが来る」

私たちの教会では、コロナ禍での緊急避難的な礼拝を凡そ二ヶ月間続けて参りましたが、再び会堂に一堂に集…

2020年6月7日(日) 聖日礼拝 「神の御前にふさわしい者」

私たちの教会では、コロナ禍での緊急避難的な礼拝を凡そ二ヶ月間続けて参りましたが、会堂に一堂に会した…

2020年5月31日(日) ペンテコステ礼拝「我が助けはどこから来るか」

★式次第 1.奏楽 J.S. Bach 「Liebster Jesu, wir sind hier 最愛の主イエスよ、われらここに集いて」 …

2020年5月24日(日) 聖日礼拝「あなたはどこにいるのか」

■要旨 人が神の命に背き、罪を犯した結果は、悲惨なものであった。彼らは神のように賢くなりたいと、禁断…

2020年5月17日(日) 聖日礼拝「わが魂は、いける神を慕う」

■オンライン礼拝式次第 1.奏楽 J.S. Bach 「Liebster Jesu, wir sind hier, BWV634」   https://www.y…

2020年5月10日(日)聖日礼拝「主は我らの助け、また盾(3)」

新型コロナウイルス禍という災禍によって全世界が激しく篩(ふる)われ、人間のあらゆる営みの“真価”が試さ…

2020年5月3日(日)聖日礼拝 「主は我らの助け、また盾(2)」

■オンライン礼拝式次第 1.奏楽 2.主の祈り 3.讃美歌 268番1,3節 「まごころもて 仰ぎまつらん」 4.牧会…

2020年4月26日(日)聖日礼拝 「主は我らの助け、また盾(1)」

新型コロナウイルス禍という災禍によって全世界が激しく篩(ふる)われ、人間のあらゆる営みの“真価”が試さ…

2020年4月19日(日)聖日礼拝 「まことの神の守り」

オンライン礼拝の式次第と説教を掲載しました

月報 2020年4月号 「 神の愛に踏みとどまる 」

この主イエスの言葉は、御自身が十字架に掛かられる前夜、非情とも言える試練を受けようとしていた弟子…

2020年4月12日(日) イースター礼拝 「罪を赦される者はさいわい(2)」

人は誰もが幸せを願っています。でも幸せは人により千差万別だと思います。「さいわい」について、私たち…

2020年4月5日(日)聖日礼拝 「罪を赦される者はさいわい(1)」

人は誰もが幸せを願っています。しかし、どのような状態が幸せかは千差万別でしょう。同じ状況にあっても…

2020年3月29日(日)聖日礼拝 「人生の目的」

人は何のために生まれ、何のために生きているのか。この問いを発する人は多い。そしてこの問いは、往々に…

2020年3月22日(日)聖日礼拝 「“永遠”を求める思い(3)」

この詩篇は、悪しき人々が栄える世にあって、正しく生きようと苦悩する人々に勇気と希望を与えてくれます…

2020年3月15日(日)聖日礼拝 「“永遠”を求める思い(2)」

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月報 2020年3月号 「 “獣”から“人間”への回帰 」

3月8日を皮切りに、三回にわたって詩篇73篇から礼拝説教をします。この詩篇は、ダビデ・ソロモン王室に…

2020年3月8日(日)聖日礼拝 「“永遠”を求める思い (1)」

詩篇73篇は時代と民族を越えて多くの人々に愛されてきた詩篇です。なぜなら、この詩篇を読んでいると、自…

2020年3月1日(日)聖日礼拝 「わが魂よ、汝の平安に帰れ」

今日の116篇は、神が祈りに応えて下さり“死の縄目”から救われたことの喜び感謝の詩篇です。今回は引用箇所…

2020年2月23日(日)聖日礼拝 「あなたの慰めはわが魂を喜ばせます」

詩篇の魅力の一つに、詩篇記者の霊的体験の一部始終が、生生しく詩的に表現されていることにあります。そ…

2020年2月16日(日)聖日礼拝 「労苦への報い」

詩篇127篇は愛唱される詩篇の一つです。神がなさるのでなければ、人間のなすことはすべてむなしい。これは…

月報 2020年2月号 「 詩篇の愛おしさ 」

詩篇は、原語で「讃美の歌」という意味で、祭儀で歌われた詩篇もあったようですが、今も生き生きと息づく…

2020年2月9日(日)聖日礼拝「正しい者には災いが多いか?」

詩篇は時代と国境を越えて多くの人々に愛読され、人々の信仰の拠り所となっています。その理由の一つは、…

2020年2月2日(日)聖日礼拝 「神はわが命の砦」

詩篇27篇は格調高い感動的な言葉で、信仰とはどのようなものであるかを教え、神は私たちの命の砦であると…

2020年1月26日(日)聖日礼拝 「神を仰ごう」

この詩篇19篇は、多くの人に愛読されています。『ナルニア国物語』を著したC.S.ルイスは、この詩篇を「詩…

月報 2020年1月号 「 ひとり生まれたことで 」

私事で恐縮ですが、娘(長女)に男の子が与えられました。娘たちが生まれた時も大喜びしましたが、今回は…

2020年1月19日(日)聖日礼拝 「深い淵から神を呼ぶ」

「神がいるなら、なぜ神は私をこんな状態へと突き落としたのか!」と叫びたくなることが人生にはしばしばあ…

2020年1月12日(日)聖日礼拝 「栄えて幸いな人生」

今日の聖句は今年の教会標語聖句です。しかし、標語聖句と言っても、ただ額に入れて掲げておけばよいもの…

2020年1月5日(日)新年礼拝 「新しい歌を歌おう」

今日の聖書箇所は、「新しい歌を主にむかって歌おう」との呼びかけと、その招きへの応答が記されています…

2019年12月29日(日)聖日礼拝 「ただ新しく造られることこそ」

パウロはガラテヤの教会への手紙を、不自由な体をおして、自らしたためた。ガラテヤの教会に入り込んだユ…

2019年12月22日(日) クリスマス記念礼拝 「今日は救いの日」

1.今日という特別な日 118:24 これは主が設けられた日であって、われらはこの日に喜び楽しむであろう。 こ…

2019年12月15日(日)聖日礼拝 「栄光の王を迎えよ!」

クリスマス礼拝を来週に控えて詩篇24篇?と怪訝に思われるかも知れませんが理由があります。この詩篇は、「…

月報 2019年12月号 「 クリスマスという、神の時間厳守 」

クリスマスについて「きょう」と言われてます。聖書の「きょう...」という言葉は、昨日、今日、明日と言…

2019年12月8日(日)聖日礼拝 「信仰があってこそ」

詩篇12篇について、ラジオ伝道者としても著名な羽鳥明先生が、御自身の著書『今日の詩篇|明日の詩篇』の中…

2019年12月1日(日)聖日礼拝 「主の慈しみはとこしえに」

信仰には二種類あると言われます。ひとつは、人間が神の恵みを引き出そうとする信仰、なんとかして神から…